マルチポータル、マルチアプリ、マルチスペース

NocoBase は、マルチポータル、マルチアプリ、マルチスペースという 3 つの機能を提供しています。

これらは異なる次元の課題を解決するものであり、個別にも組み合わせても利用できます。

主な違い

機能マルチポータルマルチアプリマルチスペース
解決する課題複数のアクセス入口を提供する業務を複数システムに分割する業務データを分離する
主な焦点ユーザーがどこから入るかシステムをどう分割するかデータが誰に属するか
データ共有デフォルトでは独立分離
ページとメニュー独立独立共有
プラグイン設定共有独立共有
ユーザー体系共有SSO で共有可能共有
典型的なシナリオ役割ごとに異なる入口が必要異なる業務を独立管理したい複数組織、複数店舗、複数テナント
組み合わせ可能かはいはいはい

マルチポータル

マルチポータルは、同じアプリケーション内で複数のアクセス入口を提供します。

たとえば:

ERP アプリ

├─ 管理ポータル (/v/admin)
├─ 店舗ポータル (/v/store)
├─ 代理店ポータル (/v/dealer)
└─ モバイルポータル (/v/mobile)

特徴:

  • 同じアプリケーションを使用
  • 同じデータを共有
  • プラグイン設定を共有
  • ページとメニューを個別に設定可能

次のように、役割ごとに異なる入口が必要なシナリオに適しています。

  • 管理者
  • 従業員
  • 顧客
  • 代理店

マルチアプリ

マルチアプリは、業務を複数の独立したアプリケーションに分割します。

たとえば:

グループシステム

├─ CRM
├─ ERP
├─ OA
└─ 分析

特徴:

  • 各アプリを独立して管理
  • プラグイン設定が独立
  • データベース接続が独立
  • アップグレードと保守が独立

次のような場面に適しています。

  • 大規模業務システムの分割
  • 複数チームによる並行開発
  • SaaS プラットフォーム向けのアプリ一括作成
  • 顧客ごとの独立アプリ

マルチスペース

マルチスペースは、同じアプリケーション内で業務データを分離します。

たとえば:

店舗管理アプリ

スペース
├─ 北京店
├─ 上海店
└─ 深セン店

特徴:

  • ページを共有
  • メニューを共有
  • ワークフローを共有
  • 設定を共有
  • データを分離

スペースフィールドが有効なデータテーブルでは、システムが現在のスペースに応じて自動的にデータを絞り込みます。

ユーザー視点では:

  • 北京店は北京店のデータだけを見られる
  • 上海店は上海店のデータだけを見られる
  • 深セン店は深セン店のデータだけを見られる

ただし、すべての店舗は同じシステムを使い続けます。

3 つの関係

これら 3 つの機能は競合するものではなく、異なる次元に作用します。

組み合わせて利用できます。

グループシステム

CRM アプリ
├─ 管理ポータル
├─ 営業ポータル
└─ 顧客ポータル

スペース
├─ 北京支社
├─ 上海支社
└─ 深セン支社

概念的には次のように理解できます。

ポータル

ユーザーがどこからシステムに入るか

アプリ

システムをどう分割するか

スペース

データが誰に属するか

どう選ぶか

役割ごとに異なる入口を提供したいだけであれば、マルチポータル を選びます。

業務を複数の独立したシステムに分割したいなら、マルチアプリ を選びます。

同じシステム内で異なる組織やテナントのデータを分離したいなら、マルチスペース を選びます。

実際のプロジェクトでは、これら 3 つの機能は相互に置き換えるものではなく、組み合わせて使われることが一般的です。

一言でまとめると:

マルチポータルは入口の課題を、マルチアプリはシステム分割の課題を、マルチスペースはデータ分離の課題を解決します。