CRM セールスクラウド機能概要
本章では、システムを業務機能ごとに複数のモジュールに分け、各モジュールのコア機能と対応するデータ構造を詳しく説明します。ソリューション全体は業務フローの円滑さだけでなく、データ保存の合理性とシステムの拡張性も十分に考慮しています。
1. リード管理
機能概要
リード管理モジュールは、潜在顧客情報の収集と管理を担当します。システムは Web サイト、電話、メールなど複数のチャネルからのリード登録をサポートし、ステータス更新、フォローアップ記録、メモ機能を提供します。リード変換時には、システムが重複データを自動検出し、適切なリードを顧客・連絡先・商談に変換します。
関連データテーブル
- Leads(リードテーブル) リードの基本情報(氏名、連絡先、ソース、現在のステータス、メモなど)を格納します。各リードの作成日時と更新ログを記録し、後続の統計・分析に役立てます。
2. 顧客・連絡先管理
機能概要
このモジュールは、顧客ファイルの構築と維持を支援します。企業は顧客の会社名、業種、住所などの重要情報を記録し、顧客に関連する連絡先情報(氏名、役職、電話番号、メールアドレスなど)を管理できます。システムは顧客と連絡先の一対多または多対多の関連をサポートし、情報の完全性と同期更新を保証します。
関連データテーブル
- Accounts(顧客テーブル) 顧客の詳細ファイルを記録します。会社の基本情報やその他の業務関連データを含みます。
- Contacts(連絡先テーブル) 顧客に関連する個人情報を格納し、外部キーで顧客テーブルと関連付けてデータの一貫性を確保します。
リード変換フロー図

- リード登録 → リードフォローアップ(ステータス更新) → リード検証 → 顧客・連絡先・商談への変換
3. 商談管理
機能概要
商談管理モジュールは、変換後のリードまたは既存顧客の情報から営業案件を生成することに特化しています。ユーザーは商談の成約予定日、現在のステージ、見積金額、成功確率を記録できます。また、システムは営業ステージの動的管理をサポートし、商談が失敗した際には詳細な理由を記録して、今後の営業戦略最適化に役立てます。さらに、複数の商品を 1 つの商談に関連付けて、合計金額を自動計算することも可能です。
関連データテーブル
- Opportunities(商談テーブル) 各営業案件の詳細情報(成約日、営業ステージ、見積金額など)を記録します。
- OpportunityLineItem(商談明細テーブル) 商談に関連する具体的な商品情報(商品 ID、数量、単価、割引など)を格納し、自動金額計算をサポートします。
変換ステップ
- 商談作成 → 案件管理(ステージ更新) → 見積書生成 → 顧客承認 → 受注伝票生成 → 注文実行およびステータス更新
4. 商品・価格表管理
機能概要
このモジュールは、商品情報とその価格戦略の管理を担当します。システムでは商品の基本情報(商品コード、名称、説明、在庫、価格など)を登録でき、複数の価格モデルの構築をサポートします。商品と価格表を関連付けることで、異なる市場や顧客層の価格ニーズを柔軟に管理できます。
関連データテーブル
- Products(商品テーブル) すべての商品の詳細情報を格納し、見積もりや注文生成の基礎データを提供します。
- PriceBooks(価格表テーブル) 異なる価格モデルと関連商品を管理し、業務ニーズに応じた価格戦略の動的調整をサポートします。
5. 見積管理
機能概要
見積管理モジュールは、既存の商談から正式な見積書を生成し、見積書の有効期限、割引、税率、合計金額を記録します。システムには承認フローが内蔵されており、管理層が見積もりの審査と調整を行えます。各見積書には複数の商品明細を含めることができ、データ計算の正確性を確保します。
関連データテーブル
- Quotes(見積書テーブル) 見積書の基本情報(関連商談、有効期限、割引、税率、全体ステータスなど)を記録します。
- QuoteLineItems(見積明細テーブル) 見積書内の各商品の詳細データを格納し、各商品と見積合計金額を自動計算します。
6. 受注管理
機能概要
受注管理モジュールは、承認済みの見積書を受注伝票に変換し、注文の作成から完了までのプロセス全体を追跡します。ユーザーは注文ステータス、承認履歴、物流・出荷状況をリアルタイムで確認でき、注文の実行進捗をより適切に管理できます。
関連データテーブル
- SalesOrders(受注伝票テーブル) 注文の詳細情報(関連見積書、注文ステータス、承認履歴、出荷ステータス、注文作成日時など)を記録します。
7. 活動管理
機能概要
活動管理モジュールは、営業チームの日常業務(タスク、ミーティング、電話対応など)の管理を支援します。システムでは活動の具体的な内容、参加者、関連メモを記録でき、スケジュール管理やリマインダー機能を提供して、すべての活動が計画通りにスムーズに進行するようにします。
関連データテーブル
- Activities(活動記録テーブル) タスク、ミーティング、通話記録を格納します。活動タイプ、日付、参加者、関連する顧客や商談の情報を含みます。
8. データレポートと分析
機能概要
このモジュールは、多次元のデータ統計とチャート表示を通じて、企業がリアルタイムで営業実績と業務コンバージョン状況を把握できるよう支援します。システムはセールスファネル、コンバージョン率分析、実績レポートの生成をサポートし、経営層の意思決定を支援します。
説明
データレポートと分析には専用のデータテーブルはありませんが、前述の各モジュールに格納されたデータに依存し、データの集約と分析によってリアルタイムのフィードバックとトレンド予測を実現します。
9. マーケティング活動管理(オプションモジュール)
機能概要
補助機能として、マーケティング活動管理モジュールは主にマーケティングキャンペーンの企画と追跡に使用されます。システムではキャンペーンの企画、予算、実行プロセス、効果評価を記録し、リード変換率や投資対効果(ROI)を集計して、マーケティング推進のためのデータサポートを提供します。
説明
このモジュールのデータ構造は実際のニーズに応じて拡張可能です。現在はマーケティング活動の実行状況の記録を中心としており、リード管理モジュールのデータと相互補完する形になっています。

